今年もまたAtokが届いた。去年も書いたように日本語の変換ソフトは大事なので、新版がでるたびに入れ替えているのである。このソフトはAtok14から「トレンド辞書」というのを搭載していて、トレンディーなものを一発変換してくれるナウなシステムなので、今、まさにトレンディーなものがわかってしまうという仕掛けなのだ。
まず、去年のものを参照しながら、今年もどれがトレンディなのかを検証してみたい。ただし、去年試したもので、もう一度打っても正しかったものは省略する。逆に、どれがトレンディーでなくなったのかもみていただきたいところだ。また、新規にインストールしたので、辞書は標準のまま、変換ボタンは一回だけ押すものとする。
(去年失敗したが今年できたもの)
・みにもに→ミニモニ。
・さいこうでもきんさいていでもきん→最低でも金最低でも金
・くぼづかようすけ→窪塚洋介
・うちやまりな→内山理名
・らぶさいけでりこ→ラブサイケデリコ
・ひかわきよし→氷川きよし
(今年やったらだめだったもの)
・おはー→おハー
(今年もだめなもの)
・ふかわりょう→扶川料
・つのだひろ→角田広
・つのだじろう→角田次郎
・かわさきまよ→川崎間よ
・おすぎとぴーこ→御杉とピー小
・きむらゆういち→木村雄一
・なうい→ナウ胃
・いまだこうじ→未だ高じ
・ひがしのこうじ→東の工事
・なかもとこうじ→中本浩二
・ちょべりば→著縁場
・べいしんぐえいぷ→米審愚詠婦
・はこねはちりのはんじろう→箱根は地理の繁二郎
・おおいおっかけおとじろう→多い追っかけ音次郎
中間まとめ：「ミニモニ。」は容易に想像できる。なぜなら、Atok14の時点でモー娘。(これも一発変換)の人間全員一発変換だったからだ。もちろん、Atok15でも「福田明日香」ですら一発変換であり、開発者のモー娘。マニアぶりが伺える。そして、ふかわりょうはきっと一生トレンディーにはなれるまい。
次に、上であげなかったようなキーワード、今年トレンディーといってもいいような人を新聞や雑誌などから挙げてみてやってみた。アイドルが多いのは、他意はなく、「TVガイド」が手元にあったからです。
(政治)
・あおきみきお→青木幹生
・ふくだやすお→福田康夫
・おうぎちかげ→扇千景
・かめいしずか→亀井静香
・すずきむねお→鈴木宗男
・かとうこういち→加藤紘一
・たなかまきこ→田中真紀子
(女性アイドル)
・ゆうか→有価
・こいけえいこ→小池英子
・さとうえりこ→佐藤絵里子
・なかまゆきえ→仲間由紀恵
・しゃくゆみこ→釈由美子
・ほんじょうまなみ→本上まなみ
・いがわはるか→井川遥
・はせがわきょうこ→長谷川京子
・うえとあや→上と綾
(つんく)
・まつうらあや→松浦亜弥
・おがわまこと→小川麻琴
・たかはしあい→高橋愛
・こんのあさみ→紺野あさ美
・にいがきりさ→新垣里沙
・めろんきねんび→メロン記念日
(男性タレント)
・さかぐちけんじ→坂口健二
・おだぎりじょー→小田切ジョー
・あさのただのぶ→浅野忠信
・ながせまさとし→永瀬正敏
・ながせともや→長瀬智也
・たきざわひであき→滝沢秀明
・ふじきなおひと→藤木直人
・いづつかずゆき→井筒一之
(サッカー)
・べっかむ→別科無
・じだん→示談
・とるしえ→トルシエ
・なかたひでとし→中田英寿
・なかたどっとねっとかふぇ→中田どっとネットカフェ
(音楽)
・けみすとりー→ケミストリー
・はじめちとせ→はじめ千歳
・やまざきまさよし→山崎まさよし
・すがしかお→スガシカオ
・りっぷすらいむ→リップすら医務
・きっくざかんくるー→キック座棺クルー
・どらごんあっしゅ→ドラゴンアッシュ
・てぃーえむれぼりゅーしょん→T.M.Revolution
・がくと→学と
・しまたにひとみ→島谷ひとみ
・ふじいふみや→藤井フミヤ
・きっかわこうじ→吉川浩二
・ふぉるだーふぁいぶ→フォルダーファイブ
・うえはらたかこ→上原多香子
・いまいえりこ→今井絵理子
・しまぶくろひろこ→島袋寛子
・あらかきひとえ→新垣仁絵
(お笑い)
・たもり→田森
・しまだしんすけ→島田伸介
・いかりやちょうすけ→いかりや長介
・たかぎぶー→高ギブー
・かとうちゃ→加藤茶
・しむらけん→志村けん
・はやしやこぶへい→ハヤシや昆布兵
・はやしやこんぺい→林やコンペ委
・たしろまさし→田代正
・ひさもとまさみ→久本雅美
・しばたりえ→柴田理恵
・しまざきわかこ→島崎若子
・いそのきりこ→磯の切り子
・しょうふくていつるべ→笑福亭つるべ
・くりいむしちゅー→栗医務シチュー
・さまあーず→様あー図
・しながわしょうじ→品川商事
・らーめんず→ラーメン図
・おぎやはぎ→荻谷はぎ
・えびすよしかず→恵比寿良和
まとめ：上から見てみると、政治は「青木幹雄」が引っかからなかったのは闇将軍たるゆえんか。アイドルは、注目したいのが、巨乳系アイドルと癒し系アイドルの扱いの差である。「優香」ですら出ないのに対し、「長谷川京子」は一発変換だ。つんく系は、当然のごとくモー娘。新メンバーをカバーした。ちなみに、参考までに、「にいがきりさ」と「あらがきりさ」で試すと、それぞれ「新垣里沙」「荒垣リサ」になり、この変換が標準の辞書によるものではなくトレンド辞書によるものであることがわかる。
男性タレントは「坂口憲二」が引っかからないは順当。が、「藤木直人」のランク入りは疑問だ。また、「ながせ」の変換仕分けに注目したい。井筒監督は「いづつかんとく」としか名前を覚えてもらっていないとみた。サッカーは惨憺たる結果。サッカーなどトレンディーじゃないのだ。
音楽は、カタカナになっているものはもう一回押すと英語名が出てくるので、すべてトレンド辞書入りしているといえる（Folder5除く)。「藤井フミヤ」はトレンディーで、「吉川晃司」はトレンディーじゃないというのはわかりやすい。また、SPEEDのメンバーがすべてまだ網羅されている点にも注目したい。参考までに「あらかきひとえ」と「あらがきひとえ」で試すと、それぞれ「新垣仁絵」「荒垣一重」になり、この変換がトレンド辞書によるものであることがわかる。
お笑いは惨憺たる結果。まず、「タモリ」が変換できないのが信じられない。ほかもほとんどだめだが、ドリフに注目したい。上で失敗した「中本工事」に加え「高木ブー」も失敗しているのに対し、ほかの三人がランクインなのがわかりやすい。
今回わかったのは、一度トレンド辞書入りすると、まず、来年も大丈夫ということである。「おハー」は例外的で、「おっはー」では大丈夫なあたり、メンテナンスがなされた程度であろう。また、「がくと」のように、ほかの意味を持つ単語の場合、トレンド辞書に入っていても、一発ででない場合もある。「がくと」で「Gackt」が出るまでには7回ぐらい変換キーを押す必要があるが、トレンド辞書に入っていることは確かだ。
なんかスレスレですね。この企画。