2007年12月25日

[Whole Cake Week 2007] オークウッドのヌーベルマリエ

IMG_2428s.jpg

今年もなんだかんだで食べ終えてしまうわけで、
二個、大丈夫、と思った私の見積もり感覚への個人的な信頼感は
増すとともに、予測不可能なことというのが年々減っていくという
寂しい感じがあります。

広瀬香美「愛があれば大丈夫」

宇宙の果てから届くメッセージ
どんなに迷っても泣いても
愛があれば大丈夫

最低限、予測可能だということは、
(ケーキ)愛があれば大丈夫、ということなのかもしれません。


年々、生活圏にないケーキ屋にはあんまり行かないようになってきており、
なかでもこのオークウッドは春日部であり、もう生活圏でもなんでもない、
それ以外の用事では行かないような距離感なのですが、
それでも年に一回は行っておきたい、というようなケーキ屋さんです。

春日部の駅前はこの時期毎年なぜか民芸品の即売を行っており、
特にクリスマスムードの中、買っている人もいないのですが、
独特の感じがあります。

Image038.jpg

オークウッド自体は駅からだいぶ歩いたところにあるのですが、
森の中の一軒家的な感じになっており、それなりの賑わいを見せています。
そうして、ドアのところにオーナの方がたっており、
お客さんに深々と頭を下げてドアを開け閉めしたりなどしており、
とても好感が持てる感じです。

もともとこのオーナの方は新宿のあの格差社会の象徴とも言うべき
パークハイアットのパティシエだった方で、そこを独立して、
この自分のふるさとの春日部で店を出すという時の心境というのは
どういうものだったのかなあ、と思うにすこし感慨深いものがあります。
帰りの駅までの長い道の間でそんなことをずっと考えていました。


で、ケーキはというと、
基調となっているのはホワイトチョコムースで、
そこに隠れるようにしてちょっと酸味のあるマンゴークリームがあり、
底の部分にラズベリーのジャム的なものを挟んださっくりとした
サブレがあるという感じです。

チョコムースというと重たくなりがちで、
ホールケーキ食いとしてはつらくなりがちな部分なのですが、
このムースはというと、あまり重たくならず、
すんなり食べられる感じです。


というようなあっさりした解説を書けるほどにあっさりと
食い終えているというところで、終わり方にまた困るわけですが、
そもそもこうやってホールのケーキをたくさん食べるというのは
この時期にしか食べられないクリスマスケーキをできるだけたくさんの
種類を食べるというのと、ケーキが好きだという気持ちを
新たにするという目的があったと思うのですが、

その目的からすると、いまの状況はというと、よくわからない状況です。
そうして、4年前の私は予想をしていなかった状況だろうなあ、と思います。
こんな落ち着いた文をホールケーキ食いまくり、というエントリに対して使う
ということすらも。

そんな感じで相変わらず迷子ですが、
今年のシティーボーイズのライブで各メンバーがいろんな言葉の
自分の辞書にかかれている定義を読み上げる、というのがあったのですが、
その中の斉木しげるの「幸せ」の定義を引用してお別れしたいと思います。
「幸せ:毛布ってむちゃくちゃ暖かい。あと、段ボールってむちゃくちゃ暖かい。」


購入場所:春日部 オークウッド

Posted by kent at 02:04

2007年12月24日

[Whole Cake Week 2007] サダハルアオキのサパン・カシスィエとペニンシュラホテル東京のストロベリーショートケーキ

IMG_2418s.jpg

昨日は結局3時までかけて食べ終わることができず、
朝起きて残りを食べたのですが、起き抜けの膨満感たるや、でした。
それを考えると今日は三つ食べたことになってしまいます。

椎名林檎「ギャンブル」

帰る場所など何処に在りましょう
動じ過ぎた もう疲れた
愛すべき人は何処に居ましょう
都合の良い答えは知っているけど


まるっきり、もう、迷子です。

左側はサダハルアオキのカシスを使ったもののクリスマス版で、
ツリー的な感じになっており、上に乗っているのはぶ厚めの板チョコです。
「板チョコはつらい」というのがホールケーキ食いとしては定説というか、
もう食べる前からわかっていることではありますが、つらい点です。

右側はペニンシュラ東京のショートケーキです。
フルーツが非常においしそうな感じを醸し出していますが、
フルーツから先に食べてしまったのは作戦ミスでした。

IMG_2419s.jpg

これらを取りに行った丸の内はミレナリオが終わったあとで、
若干さびしめのイルミネーションでしたが、そこそこの人が集まっていました。
昨日・今日とお台場・表参道・銀座・丸の内といったあたりを眺めてきたわけですが、
今年はわりと地味な服装が目立っていたように思いました。

あと、ゆりかもめのなかは去年と同じで、18時頃となると、
お台場に行くのではなく、お台場から出て行く客でいっぱいになるのですが、
じゃあ、その中はカップルだらけかというとそうでもなくて、
銀座なども同じような感じだったので、この感じはなんなんでしょうか。
クリスマス離れというか。まあ、比率で言えばカップルが最多なのですが。

Image046.jpg


ペニンシュラホテルはなんだかセレブっぽい感じだったり、
異国の言葉を使う人たちだったり、後ろ髪が長い子供だったりで
なかなか混んでいました。トイレなどが。
クリスマスだからいいホテルに行こうね。トイレだけでも。
ということだと悲しい感じになってしまいますが。

しかし、そのペニンシュラから二つホールケーキの箱を抱えて
出てくるわたしもそれはそれで悲しい感じだったかと思います。


ケーキの話に戻ると、これを食べ始めたのは、
ちょうどM-1で笑い飯が終わったあたりで、19時くらいだったのですが、
いま(2時)現在でまだ食べ終えられていません。
6時間かけて食べていることになるわけですが、
やはり板チョコに苦しめられています。

歯ごたえを楽しむ的な要素というのは
パーティ的な感じで分け合って食べ合うとか他の何かと
組み合わさって初めてアクセント的な良さがある部分なので、
ホールで食べている以上、全体が歯ごたえだけで、アクセントしかない、
ということになってしまいます。

ことになってしまいます、とか書きつつもホールで食べることなど
想定外でしょうから、文句は自分に跳ね返るだけなのですが。


購入場所:有楽町 サダハルアオキ、ペニンシュラホテル東京

Posted by kent at 02:25

2007年12月23日

[Whole Cake Week 2007] ピエール・エルメのアンフィニマン ヴァニーユとキャトルのノエルショート

IMG_2406s.jpg

二個食べるとか思ったときも、
それはそれで意外と何とかなるというような感じを持っていたわけで、
その辺が歳月のなせるものというか、本音と建て前の使い分けというか、
「いやーこれ以上負けられませんよー」といいつつがっぽりもうける、みたいな
大人の知恵的なところで、瞬時に脳内が計算した結果で、二個、平気、オレ、いける、
とか思っていたわけで、そこら辺が早くも大誤算といったところです。


しかしながら、その誤算も想定の範囲内、とか思ってしまうあたりが、
やっぱり歳月のなせるものというか、はいはい、そうきましたか、
リスクとして積んでおきましたよ、それは、という感じでもありますが、
一番の誤算はあんまり量的に食べられなくなっているという、
やっぱり歳月のなせるものだったりします。

そんな感じで堂々巡っているのですが、
まず、右側のピエール・エルメさんの方はバニラたっぷりと言ったところで、
上に乗っている黒いのもバニラですし、味的にもにおい的にもバニラづくしです。

左側の方はお台場のホテルグランパシフィックメリディアンの前にある
ケーキ屋さんのもので、ピエールさんの方で予約したケーキが
何味だったが思い出せないままに今日買ったものです。
苺のロールケーキですね。

お台場はいま、クリスマスづくしというか、フジテレビ前などは非常に
きらきらとした電飾に彩られているわけですが、

Image043.jpg

対してピエール・エルメを取りに行った表参道は
もう電飾などもなく、表参道ヒルズの安っぽいLEDみたいな外装くらいが
ある程度でエコな感じを出していました。

で、家に帰ってからもう4時間くらいたっていますが、
まだ半分程度残っています。途中で急遽スープを用意しましたが、
若干の焼け石に水というか、そもそも胃の容量的に無理という感じに
なっており、↓のサンタの表情に腹が立っているという状態です。

IMG_2410s.jpg

購入場所:ピエール・エルメ青山店、ホテルグランパシフィックメリディアン

Posted by kent at 00:46

2007年12月22日

[Whole Cake Week 2007] ホルトハウス房子のフルーツケーキ

IMG_2397s.jpg

予約状況のエントリで書いたように、そもそも今年はなんとなくこのまま
食べずに終わるという心構えで、もういい加減、大人になれよ、私。
などと思っていたわけで、今日これから今日の分のケーキを取りに行ったりして、
しかも明日は二つ食うという状況の気分でもないといったところです。

最初にホールで食べ始めたときの気分と今の気分は全く違うわけで、
そこがこうやって記録をつけてゆくことのおもしろさだったりします。
いま思えばあのときは若かった、そうして無邪気であった、とすら思います。
いまはもう少し、おごそかな気分です。そうして、部屋はとても寒いです。

このケーキは毎回会社に持っていって食べており、
小休止的なことで食べているところはあるのですが、
今年も予約を受け付けました的なメールが10月くらいに届くため、
なんだかんだでそこで予約してしまい、そのままその前後のケーキも予約してしまう、
という、諸悪の根源なのではないか、とか思ってしまうのですが、
今年もやっぱり別に、という感じで予約してしまいました。

ケーキとしては、洋酒的なものにどっぷりつけ込まれており、
これを会社で食べるというのはどうなんだ、という気もするのですが、
やっぱり今年もフロアに洋酒の香りを漂わせながら食べました。
仕事はとてもはかどった次第です。

購入場所:http://www.holthaus-fusako.com/

Posted by kent at 15:25

2007年12月18日

[Whole Cake Week 2007] クリスマスケーキ予約状況

紆余曲折あって、ケーキを予約し始めています。

今年は時間がとれないと言うところで、どうしようかなと思って、
後輩などに聞いてもいい加減大人になった方がいいとか言われるので、
それもそうかなあとか思い出していたのですが、

ここ数日で、以前仕事をした営業さんから今年はケーキは食ってるのかと
仕事の依頼の電話をもらったり、だいぶしばらくあってなかった知り合いなどからも
それを指摘されるなど、私=ケーキ的な認識をされていたりするのはそれはそれで
ありがたいことで、そうすると私がその人の記憶の中で生き続けるためには、
またケーキを食い続けなければいけない、という帰結になり、予約を始めた次第です。

■予定
12/21:ホルトハウス房子のフルーツケーキ
12/22:ピエール・エルメ、他1
12/23:サダハル・アオキ、ペニンシュラホテル東京
12/24:オークウッド

4日しかありませんし、21日は例によって特に準備運動的なことでしかありません。
そう考えると、当然の帰結として、二個食うべき、ということになります。
べき、ということでもないのですが、昼食って、夜食う、みたいな、文字通りのケーキ漬け、
という週末を送ってみよう、というところです。22日は一個決められていませんが、
昔やったみたいに、アドリブ的に調達できれば、と思っています。

Posted by kent at 19:48