2003年6月18日

マトリックスリローデッド

こんなもの見なそうに見えて見てしまうのが自分らしいところです。
渋谷で見たけど、めちゃめちゃガラガラでした。
見終わって、こりゃガラガラにもなるわ、と思った。
期待してなかったんでがっかりはしないけど。

↓ネタバレ含みますけど。

端的に言うと、
1が窪塚さんみたいに「ファッキンシステム!」で
システムぶっ壊してざまー見ろオレはシステムに勝ったぞ、
って終わる話とすれば、

これはざまー見ろと思ったけど、実はそのざまー見ろも
もとより高次のシステムに含まれていて、
それも全体のシステムを補完する役割になっているわけで、
結局逃れられないじゃん、がっかり、でも、
まだあきらめられないからもう一度ファッキンと言ってみたけど、
なんかダメっぽい、ってところで終わります。
本当にダメかどうかは次回のお楽しみ、って感じ。

もっと言うと、社会学の理論で斬る「ネットの不思議」みたいな。
「選択」とか「偶発性」とかまんま出てくるし。
1はボードリヤールとか出てきたしね。
あ、なんか「データベース」っぽいな。

CGはなんかすごいけど、
穿ってみると「何がおきても不思議でない」と
言いたいがために無理矢理使ってる感じすらがしました。
リアルなのは見かけだけで動きがゲームっぽい。
ストーリーもそんなかんじ。
「あ、ピンチだけどどうせ助かるんだろうな」って。

あとなんか無駄にしかもベタなラブ色が強まってるんですが、
これってシステムからは逃れられないからやっぱラブだよね、
ってもってくわけじゃないだろうな。


で、こうやって上の立場から書いてもシステムからは逃れられないわけですよ。
だから「カーチェイスが!」とか「200人のエージェントが!」
とか素直に楽しむのがよろしいです。

Posted by kent at 2003年6月18日 00:21