2003年6月15日

クオリア

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/QUALIA/

うちのマシンじゃ、このページのフラッシュが重くて全然見えないんですけど、
きっとこれを買うような方々はそんなマシンは使ってないんでしょうね。

とはいえ、ソニーがいまこういうモノを出してくる、というのはよくわかります。
例えば、MDコンポみたいなのを探すといま、だいたい5万円で収まってしまう。
それ以上になるとスピーカーとかをバラで買うような領域に突入してしまう。
たぶん10万円くらい出してもいい層はもっといると思うけど。
こういう高い方の層はなんか非常に手薄い。
あと六本木ヒルズ人気とかも。

二極化、とか書いてしまうと急に陳腐になりますけど。
つまり安い製品なら海外で作れてしまうわけで、
入れ替え不可能なものを作らなくては、と考えたときに、
クオリアみたいな層のものが出てくるのは当然で、むしろ遅いくらいです。
製造を中国でやって中国メーカーと同じようなものを作ってるなら、
なぜ本社が日本にあるのか、と言うことになってしまいます。

そう考えると今回発表されたものが、
すべてその商品カテゴリのいまの高級水準をすべてことごとく上回った額を
示している、ということは示唆的です。
パラサイトシングルな並の小金持ち層、だいたい年収4-500万円ぐらい、
としますと、こんな層が手頃に買えてしまうような額では、
最早到底高級とは言えないわけです。

こんなことを書くと失礼ですが、私も含めてこれを読んでいるような方は、
「とても買えない」と言う感想を持ったと思うんですが、
そういう値付けでなくてはいかんわけです。
130万円の車ならまあ買ってもいいにしても、
130万円のテレビはなかなか買えません。
そういう価格帯であること、それ自体が重要です。

ただ、今回のがその価格帯に見合ってるかどうか、
っていうのはまた別問題だけど。
だけど、この価格帯のものを出せるメーカーっていうのが、
日本にはソニーぐらいしかないっていうのもまた事実。

Posted by kent at 2003年6月15日 15:29