2004年5月28日

文琳茶菓舗の杏仁豆腐

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柔らかくて多少ねちゃねちゃしたタイプの、
杏仁感の強いやつです。

日本人にとって、
おいしい杏仁豆腐というのがどういうものかを考えさせられます。
柔らかいものが良いというのはある程度コンセンサスがあるように思いますが、
ネチャネチャ、そうして杏仁感は難しいところです。
杏仁豆腐と牛乳かんを混同しているひとも多く、
さらには、杏仁豆腐に生クリームとかそういう乳的要素を
加えがちなカフェー的な杏仁豆腐の影響もあり、
おそらく向こうの人が食ったらこんなものは杏仁豆腐ではない!
などといわれ、ほんとうの杏仁豆腐を食わせてやる!
みたいなことを言われ、食べてみたらそんなにおいしくなかった、
みたいな、そんな埋められない溝がある気がします。


購入場所:日本橋 コレド日本橋

↑最初に行ったときはいまいち良くターゲットがわからなかったのですが、
オフィスに入ってるのがメリルリンチと、あとどこかで、
なんとなくわかりました。

ソニプラがよりおしゃれにというか、こじゃれにというか、
そんな感じになった店とか、±0とかが置いてある
タカラのおしゃれショップとかが入っています。
それにしてもレジに行く人は誰もいなかったのが気になります。
ショールームなんでしょうか。
±0なんかも「購入可」とか書いてある割にレジが見あたらないので、
きっと店員に言えばいいんだろうけど、買いづらい感じを
醸し出していました。

これはきっと、全店買わせよう、という意志を前面に出さないことで、
実際購入者が少なかった際に、別に買ってもらわなくてもいいしー。
みたいなかんじで言い訳がしやすいためなんでしょう。
地下のスーパーとかパン屋とかスープストックは混んでました。
六本木ヒルズでカプリチョーザやスタバに入るようなものでしょう。

そういうことを考えるに、これからのああいうショッピングモールは
貧富の差を全開に押し出した構成がメインになるのでしょう。
その意味で六本木ヒルズのわかりやすい格差に比べ、
コレド日本橋は中途半端な感じがしました。

B1の安いゾーンとそれより上の階は動線がとぎれているのですが、
それによって、安いゾーンをセレブが見下す、
という構図を避けている点が良い点と言えば良い点ですが、
セレブ的には物足りないのかもしれません。
六本木ヒルズみたいにわかりやすい「高さ」「会員制」
という物理的な囲い込みは、隔離されながらも。
安全にその向こうを見ることをできる、
という動物園的構成で、それがセレブ気分を盛り上げるのだと思うからです。

そういう意味で、コレドは全体的に中途半端、
ただ、それは土地柄的にしょうがないのかもしれません。

Posted by kent at 2004年5月28日 00:52