2008年12月25日

[Whole Cake Week 2008] サダハル・アオキのブッシュ ブランシュ

IMG_2536s.jpg

始まりがあるものにはちゃんと終わりが用意されているわけで、
淡々と最終日を迎えています。淡々と最終日を迎えることに
もはや何とも思わないという心境ですらあります。

本谷有希子「幸せ最高ありがとうマジで!」より

「ねえ、この世には理由なんてないことがいっぱいあるのよ。いい加減、気づきなさい。
不幸は無差別に起こるんだよ。私たちが幸せになれないことに、特に理由なんてないんだよ」


私たちが幸せになれないことに、特に理由なんてないのであれば、
私たちが幸せになれることについても、特に理由になんてないのであろうと思います。


スープをたった今あたためていたのですが、そのままほったらかしにしてしまい、
焦げた具だけになってしまっていたところです。
こうして頼みの綱のスープがなくなってしまうことにも特に理由なんてありません。

さすがに今日くらいになると忘年会シーズンと相まって
電車などもとても混雑して浮き足だった感じが世の中などを包んでいるわけですが、
私はというとそそくさと帰宅してケーキを食べてこれから仕事をするという
よくわからない感じになっています。

IMG_2540s.jpg

周囲はバニラのクリームで、まんなかの紫は酸味のあるカシスのコンポートです。
バニラ味はとても好きなので、特に苦もなく食べ終えようとしているところです。

今年は例年以上に淡々度合いがつよまっているわけなのですが、
特に理由もなく毎年やる、ということは風物詩というか伝統行事みたいなことで、
儀式的なことになってきていて、特に当初の意図とかはどうでもよくて
単純にケーキを食べるという表象だけが残っている、というところが
ありがちなところではあります。毎年食べることになってるから、みたいな。

だとすると、それを毎年延々続けられると言うこと自体は幸せなことなのかもしれません。
その幸せなことの結果が膨満感という不幸なのにも特に理由なんてありません。

購入場所:有楽町

Posted by kent at 2008年12月25日 23:49