2003年8月23日

OL。

OLという単語は非常に便利なので、
実際のOL相手にもOLと呼んでしまいますが、
何となく失礼のニュアンスがないわけでもありません。

たとえばよく飯時に男などに「OLみたいなもん頼みやがって」
みたいなことを言いますが、これもOLを目の前にして言うわけで、
実際のOLは得てしてふつうにカレーなどを食ったりするわけで、
それが実際OLっぽいのかが微妙になって来ます。
OL概念がいま、問われていると言っても過言ではありません。

そこでこの際、男の側にもOLの対義語を与えればいいわけで、
そうすることによって男女平等、雇用機会均等法などにも資するのです。
そのためにこの問題への対応を協議するタスクフォースを結成し(脳内で)、
夜の睡眠時間を惜しんで仕事中に寝るなどして今日まで検討してまいりました。

しかし、この作業は困難を極めました。
抵抗勢力の有象無象の妨害などがあったり、なかったり、
なにより、適切な単語の選定が難しいのです。

OLはOffice Ladyの略ですから、まず、
Ladyの対義語を考えればいいわけです。
よく、レディース アーンド ジェントルメーンなどと
言いますから、 Ladyの対義語はGentlemanであると言えそうです。

しかし、そうなった場合、略称がOG になってしまいます。
これはまた別の意味が予約されており、
Old Girlの意味でOB(Old boy)の対義語であり、
練習中に来て、サチコ!声が出てない!などと言うセンパイなどを指すわけです。

それだけならまだしも、ここに男女のねじれが生じているところが
致命的です。OL的な意味合いでOGを使おうとすると、
それがより若い女子を指すことになってしまうのです(!)
ガッカリです。

ここまで来て思ったのが、OLという意味合いで男子を指す場合には、
単にサラリーマンと呼ぶのではないか、ということです。
もし、OLという単語に
・旅行ばかり行く
・洋服ばかり買う
・aikoばかり歌う
・給湯室に集う
などのイメージがあるのならば、

サラリーマンという単語には
・飲み屋ばかり行く
・スーツは19800円のばかり買う
・デュエット曲を歌う
・喫煙室に集う
などのイメージがあるといえ、
これはどっちもどっちであるといえるでしょう。
ここにいたってこの問題が疑似問題であるのではないか、
という可能性が表れてきます。

唯一の問題点は語呂合わせ的なモノです。
オーエルと呼ぶときと、サラリーマンと呼ぶとき、
語呂の違いは否めません。
そこで90年代に入り使われ始めた単語が「リーマン」です。

私の当初の問題意識にもう一度立ち返ってみますと、
このリーマンという単語の必要性が生まれたのが、
1986年に男女雇用機会均等法が施行されたのと、
軌を一にしていることがわかるでしょう。

しかしながら、単に失礼なニュアンスの言葉が二倍になったことに対して
憂慮の念を示す方もいらっしゃることでしょう。
そういう人には「気にするな」と言ってやりたい。
とりあえずオチが思いつかないので終わりにします。

Posted by kent at 2003年8月23日 12:19

コメント(2)

前から疑問に思っていたのですが…
一般に、OLはリーマンよりも消費が派手であると思われております。
にも関わらず、30歳の時点での貯蓄額はリーマンよりもOLの方が多いと言われています。
この謎の現象は、OLならでは何らかの性質が反映された結果だとは思いますが、
一体、どんな性質だと思われますか?

あと、これは自分の被害妄想かもしれませんが、
OLは和製英語なので、日本に住んでらっしゃる英語圏の人々は、
「RとLの発音の区別ができないくせに、Japは少し生意気ネー!」
と思っているかもしれません。
そう思われるのは嫌なので、今後、英語ネイティブと日本語で会話する機会があっても、
OLという単語は使わずに、今にも労働争議を起こしそうな勢いで
「女性労働者」と言ってみることにします。
どうせ言いませんが。

ご質問の件に関してご回答申し上げます。
程度問題ですが、性質としては以下のようなものがあげられます。
・OLは合コンや飲み会で金銭的に優遇される
・OLは家を買わない(ただし、家賃の高い(オートロックなど)ところに住む傾向はあります)
・OLは車を買わない
・OLは家電、AV機器、パソコンを買わない

逆にリーマンはこの逆の性質を持っていると考えられます。
また、ほかにも結婚の際に「給料の三ヶ月分の指輪」
を買うのはリーマン側である、なども挙げられます。

また、OLが和製英語であるとの件、
RとLの発音の区別が付かない以上、
ネイティブにはRともLとも付かないように聞こえると思われ、
どちらにせよ「オーエル」は和製英語ですから、
RとLの区別はないので問題がないといえるでしょう。

また、「サラリーウーマン(リーウー)」という呼び方も一部で見受けられますが、
国連の推奨する呼び方は「サラリーパーソン」である、
という見方も一部では存在するようです。
労働者と言う言葉をつかうと赤狩りにあうかもしれません。