2003年9月14日

旅行の意識

この夏はやたら旅行をしました。
つっても両方とも日帰りで長岡沼津なんですが。

これらのレポを書いたときも、そして実際現地に行って、
バス内などでツッコミトークを繰り広げているときにも思ったのは、
これは大変失礼なのではないか、ということです。
でもまあ、自分は別に東京をバカにされても何とも思わないけどなあ、
ていうか、六本木ヒルズとかしょっちゅうバカにしてるぞおれは、
などという気持ちもあるのですが、それでも何となく失礼の感はなくはないのです。

というのも、大学の時に大学の近くの駅に住んでいる同級生に、
美容院が多すぎる割に食い物屋がなにもないとか、
不景気を体現しすぎ、とかいう悪口をいったところ、
烈火のごとく怒られた経験があるからです。
え?おまえのふるさとは別にここじゃないだろう、越して2年目じゃねえかと。
たぶん、そこら辺の無頓着が東京人のおごりというものなのでしょう。
帰属意識の薄さというか。

かといってじゃあ、ふつーに楽しんで帰る、というのもどうなんだ、
という感じもなくはないのです。長岡で花火見て帰る、っていうのも、
それはそれで、あ、そう別に長岡目当てじゃなくて花火目当てなのね、
っていうことでやっぱりそこは厳然とよそ者感覚があるわけで。

かといって地元の人と交流って言うのも、また、どうなんだろう。
よくわかんない。この辺はたぶんフィールドワークの本とかに詳しいはずなので、
そちらを参照してもらうとして、自分は別に交流を求めて旅行してないので、
というか、地元の人と交流できるぐらいなら、
会社の人とももっと交流できるはずです。

そう考えると、知らない町でいつも通りっていうのがいいのかしら。
でも自分は東京でも変なポスターとかの写真を撮ってるわけで、
ある意味いつも通りなんだよね。

でも自分がそういうのを撮るときって、
ちっとも愛情がないなって感じはする。
必要以上に関わりたくない、
シャイな現代っ子ぶりがそこら辺に表れてるのか。
かといってぐだぐだ説明するのもなんだかなって感じがするのだよね。

そういえば、長岡レポには書きませんでしたが、
タモリさんが建物のことや長岡の人口についてネタにして笑いをとっていたのに
安心したのか、0930がMCで、新潟のギネスに載ったジャンボおにぎり
のことをネタにしていたのですが、ほとんど笑いが起きませんでした。
ああ、新潟の人は米のことだけはバカにしてもらいたくないのだなあ、
と思った次第です。

こういうことを考えるといつも思い出すのは、
タモリさんが名古屋で名古屋人を中傷する、というネタをやった際に
なぜか大爆笑が起きて、すかさずタモリさんが、
「俺は違うって思ってるかもしれないけど、おまえのこと言ってんだよおまえの!」
って言った、っていう話。

ここからすると、名古屋の人は自分ことと受け取ってない、
って考えられるけど、綾小路きみまろのネタを聞いて大爆笑している
主婦にインタビューしたら「もう、その通りだから笑うしかないわよ!」
とか言ってて、どうなんですかね。
名古屋人に聞いたらやっぱりタモリさんはあまり好かれてはいないらしい。

Posted by kent at 2003年9月14日 03:11