2003年9月15日

平凡な願い。

地元でお祭りをやっている。
私と同じような年代の若者が半裸で肩に大きなこぶを作りながらも
御輿を担いでいる。

でもこっち側とあっち側には大きな溝がある。
椎名林檎のライブに行ったときもタモリさんのライブに行ったときも
感じたのと同じアレだ。

私は盛り上がれない。感動しない。心を動かされない。
本当は我を忘れてしまいたいのに、なんで、
そういうものを見せてくれないんだろう。っていつも思ってる。

ケーキを楽しげに選んでいる間も、
食べた後でのああやっぱりねっていう落胆におびえている。
もっとおいしいケーキを食べたいだけなのに。
そうしてだいたい期待は裏切られる。

この間食べた六本木ヒルズのケーキ。
ロッポンジンをきどるならもっとうまいケーキを出せ。
どうせ、って思ってんだろ。
あのケーキならコンビニで売ってる
タカナシの焼きプリンの方が全然おいしい。
ふざけんな。

もっとおいしいケーキが食べたいし、
もっとおいしい食い物が食べたいし、
もっと面白い映画も見たいし、
もっと面白いテレビが見たい。
もっと面白いお笑いが見たい。
なんでお笑いのDVDを60分無言で見なくちゃいけないんだよ。
こんなものをこんな保存に適した媒体に焼き付けるなって思う。

もっと感動させて欲しい。
もっとあっと言わせて欲しい。
もっと驚かせて欲しい。
ひれ伏したくなるような、
そんな圧倒的な感じを得たいのだ。
それだけなのに。

いらいらする。
全部祭りのせいだ。

意識しないようにしてたのに。
わかっていても自分は向こう側にはいけないのだ。
そこには大きな溝がある。

それは越えられないか、もしくは、
越えようとしてないんだろう。
たぶん。


そんで私は10%オフのルミネカードでこんな本を買ってしまうのだった。
hatusumei.jpg

Posted by kent at 2003年9月15日 03:56