今年のケーキはこれで終わりです。
ところで毎回ケーキはちゃんとしたデジカメでも撮っているのですが、
結局今回はすべてiPhoneで撮った写真にしてしまいました。
私などの腕前ではつやつやしたケーキにピントを合わせることすらままならず
むしろiPhoneの方がきれいに撮れてしまうという技術の進歩と時の流れを感じざるを得ません。
今年はゆっくり食べていったこともあり、しかも23日のケーキはたった10cmという
ステータスでしたので、たんたんと食べ進めていましたが、
最終日にしてセンチにして12cmのケーキの思わぬずっしり感に停滞してしまいました。
センチだけでは計れないものがケーキにはあると言うことです。
シャンテーニュ・ノワールはモンブランのようなチョコのムースが上に乗っており、
中身はチョコレートのクリーム、スポンジが折り重なっていて、底の方にはナッツが入っています。
キャラメル・ポワールは周りはパリっとしたホワイトチョコレートに覆われ、
中はホワイトチョコレートのクリームとアーモンドのスポンジで、底にはキャラメルが敷き詰められています。
このケーキを予約するために1時間ほど並んでいたのですが、
店員の方が、今並んでる方の分はすべて用意しますので、と声をかけていて、
その時点でも100人くらいはいたように思えるのですが、
その心意気とこのずっしり感に感謝をしつつ今年のケーキ納めの言葉と代えさせていただきます。
今日のケーキは10cmなので、もう、それはホールケーキと言ってよいのか、
というホールケーキ概念が問われるケーキで、受け取った後で、
本当にこれだけ食うことでよいのか、もう一個くらい買わないでいいのか、
ホテルなら予約なくてもケーキ買えるのではないか、と、
赤坂の街をしばしふらふらしかけたのですが、結果そのまま電車に乗り込んだわけです。
そのあたりがケーキに対する心の余裕というか、胸焼けへの恐怖心というか、
ケーキに対する信仰心がやはり薄れてきていると言わざるを得ないのでは、
というそういう気持ちもなくはないのですが、一個をちゃんと食う、というのも
それはそれで信仰だと、あえて言いたい、そんな昨今です。
cero 「Orphans」
あぁ 神様の気まぐれなその御手に掬いあげられて
あぁ わたしたちは ここに いるのだろう
ケーキはというと、小さいながらも贅を凝らしたつくりになっており、
上の部分はシブーストと黒トリュフのクリームで、中に栗とリンゴが挟まっています。
底の方はほとんど甘みはない、ワインに合いそうな味わいのタルトになっています。
昨今は急な仕事とかで大変にならないように極力休みをめがけて予約を入れるようにしており、
ワークケーキバランスないしケーキライフバランスないしワークライフケーキバランスの向上を図っているわけですが、
休日には予約が取れなかったりして会社から近いから平気だろうとか思ってると、仕事やら忘年会やら送別会やらが
入ってしまい、結果今回のように昼間から延々ケーキを食いながら仕事をする羽目になってしまいます。
以前であれば多少ケーキを振る舞ったり、いやー、ホールのケーキを食ってるんですよー、
などとふれまったりしたかもしれませんが、特にケーキを持って来ていることなどは言わずに
淡々と仕事をこなしつつケーキを食す、というそういうある意味ワークケーキバランスの
とれた状態の日常となっています。
リースをかたどったタルトで、たくさんのフルーツが乗っています。
普通のタルトと違うのはナッツや栗などがたくさん含まれている点です。
真ん中の部分は家やウサギなどのキットになっていて、楽しく飾り付けるような仕組みになっています。
子供のいる家族で食べるような場合には楽しいのだろうなあ、と思いながら
写真用に組み立ててはそっと箱に戻しました。
今年もこの季節がやってきました。
今年は今週一日おきにゆっくりと食べてゆきます。
これまでなかった事態として、初日から風邪を引いていてしかも極寒の春日部まで
ケーキを取りに行く、という過酷な状態になっています。
意外とこの十年、ケーキ週間には風邪を引いていなかったのですが、
風邪気味が直らないまま本格の風邪になるという寄る年波としか言い様がない状態です。
例年春日部のオークウッドからの帰り道は一年間の懺悔などをすることにしているのですが、
今年は先週のタモリさんのオールナイトニッポンなどを聞いていたので、特に悔い改めることはありませんでした。
反省しない、というのはタモリさんの基本的なアチチュードであると聞き及んでいますので
これはこれでよいのでしょう。
ケーキはというと上の部分はさっぱりしたチーズのムースで、下がピスタチオのクリームとタルトになっています。
なぜかこのケーキを食べた後で鼻の通りがよくなり風邪が快方に向かったということをお伝えしておきます。